【冒頭発言】
今回のG7 では、国際金融資本市場の強い緊張状態が続く中、新興国を含め世界経済は 大幅に悪化しているという認識が共有されました。そのうえで、国際金融資本市場および金 融システムの安定を確保し、世界経済の成長の回復と雇用の確保のため、G7 諸国が最大限 の政策措置を採っていくということが改めて確認されました。 私からは日本経済の状況と金融政策について説明を加えました。そのうえで、この間、日 本銀行が行った政策対応につきまして、特に企業金融の円滑化に向けた措置を中心に説明 を行いました。
【問】
日本の金融政策について説明したということですが、CP の買入れをはじめ今まで採ってい
ない異例の措置を幾つも行っています。その点について、各国からどのような評価を受けた
のでしょうか。
【答】
各国が自国の採っている政策を説明しましたけれども、一つずつのその国の施策について
コメントがあるということでは必ずしもありません。日本銀行はCP の買入れを既に行っていま
すし、社債の買入れについても検討を行っているわけですけれども、ご存知のとおり、アメリカ
はCP の買入れ政策を既に行っていますし、それから今月はABS の買入れを行っているわけ
です。同様にイギリスも社債、CP の買入れを始めるわけですが、そうした各国による政策全
体を受けて、今回の声明文でも金融政策について触れられています。すなわち、「政策金利 は非常に低い水準まで引き下げられており、必要に応じ非伝統的な金融政策上の行動がと
られている」と記されており、そうした政策措置は適切であるという評価であったように思いま
す。必ずしも日本銀行を特定しているわけではありませんけれども、そうした評価であったと
いうことだと思います。
【問】
今回の声明の中では中国に関する文言が出ているようなのですが、これは世界経済の今
後の牽引役として中国に期待するというような議論がなされたということでしょうか。
【答】
中国経済だけをとりあげて(シングルアウトして)期待を表すということではありませんでし
た。世界経済全体が今厳しい状況ですから、やはり各国が力を合わせて経済の再建に取り
組んでいくといったような議論であったとの認識です。
【問】
先ほど中川大臣は金融政策の現状について温かく評価されているとおっしゃいました。コミ
ュニケにも「あらゆる政策手段を用いて」との文言が入っていますが、今後の金融政策の展望
について白川総裁にお聞きします。
【答】
来週、水・木曜日に金融政策決定会合が開かれます。経済の現状、金融の現状について
大変厳しい状況であるという認識を持っているということをこれまでの決定会合でも申し上げ
てきましたけれども、前回会合以降のデータを踏まえて、来週の会合ではさらに丁寧に点検し
議論していきたいと思っています。現時点では、特に具体的な内容についてお答えすることは
ありません。
【問】
今回の共同声明を拝見しますと、これまでのG7 に比べてかなり具体的な対策にまで踏み
込んでいるとの印象を持ちます。今回の会合がこれまでのG7 と違う点、今回の会合全体の
雰囲気や各国についてどのような印象をお持ちになりましたか。
【答】
私は大臣が述べられた内容に尽きると思います。
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